この夏、私は長崎スタジアムシティの現場で、ある”箱”を運ぶ役割を担いました。
ただの箱に見えますが、中にはロボット実証実験で使う大切な機材が詰まっています。

出発地点は長崎の日通営業所。そこからワンボックスのトラックに箱を積み込み、スタジアムまで運びました。普段の物流では当たり前に感じる作業ですが、この日は少し事情が違いました。

原因は「直前の三連休」。通常なら最寄りの配送センターまで一気に届けてもらえるはずが、この日は荷受けが止まってしまい、結局、最寄りの営業所止まり。そこから私たちが自ら運ぶことになったのです。

荷物を引き取り、スタジアムに到着するまでの間、頭に浮かんでいたのは「ロボットも人も、最後は現場で支える力が必要だ」ということでした。どれだけ計画を練っても、実際の導入には想定外の出来事が起こります。それを柔軟に埋め合わせる人の存在こそ、ロボット導入を成功させるカギだと改めて実感しました。