戸田建設では、2023年度からロボットフレンドリーな環境を構築するための実証実験を継続して実施しています。これらのノウハウを活用して、お客様へロボットフレンドリーな建物を提案します。
当社の開発技術である、「ウェーブガイド LANシステム」を活用し、これまで電波が届きにくかったエレベーター内にWi-Fiを供給し、屋外から屋内にシームレスなWi-Fi環境を構築しました。カゴ内でロボットを安定して制御することを可能とし、ロボットと人が安全に同乗することを確認しました。また、地震や火災などの災害時の検証も行い、人の避難を優先する仕組みを確認しました。
フラッパーゲート、自動、電気錠などのセキュリティ設備による、セキュリティレベルが異なるフロアを、人の手を借りずにロボットが自律して移動できる仕組みを構築しました。また、ロボットとセキュリティのインタフェイスに関しても、RFA の基準に準拠した連携方法で構築し、その実用性を確認しました。本実証実験は、令和5年度革新的ロボット研究開発等基盤構築事業の一環で行いました。
研修センターにおいて、①書類の宅配、②施設の案内、③清掃の機能が異なる3台のロボットを群管理する実証実験を行いました。クラウドシステムを活用し、ロボット同士が通路や交差点で衝突せずに移動し、エレベーターも順番に乗り降りしました。また、本実験でも「ウェーブガイドLANシステム」を取り入れ、エレベーター連携においてその有効性を再確認しました。